絵と刀と旅の記録

美術館巡り好きでにわかオタの記録。

8月に行った美術展

・落合芳幾展(太田記念美術館)

芳年の兄弟弟子で、芳年同様に血みどろ絵が有名らしい。芳年に比べて構図の大胆さや画面の迫力に欠けるかなと個人的には思うけど、2点の肉筆画はとても良かった。


藤田嗣治展(東京都美術館)

なんかものすごくこんな絵見たいなって気分になってて、見たい絵を見られた満足感を久しぶりに味わった美術展だった。肉感的な体と陶器のようにつるんとした白い肌の女性はヴィーナスを連想させる神秘的な雰囲気。個人的には代表的な乳白色の女性たちもいいけれど、中南米旅行中の鮮やかで熱気の伝わってくるような絵も好みだなー。娼館のいかにも下品な感じの色使いや荒っぽい雰囲気の絵とかすごくいい。


・縄文展(東京国立博物館)

一目見てスイーツデコやんこれって印象を持ったんだけど、なんというか日本人のゴテゴテ好きってこの時代から変わってないな…って笑

同時期に他国で作られた土器の展示なんか見てると、比較的どこもツルンとしてるんだよね。陸続きだし伝播してくうちに似たようなものになるってのもあるんだろうけど、ゴテゴテした縄文土器はなんか独特。中後期になってほかの地域同様にツルンとしてくるけど、それでもダイナミックな雰囲気はあるし妙に凝った小皿なんかもあってそれがまた可愛い。日本独自の感性って脈々と受け継がれてきたんだなーと楽しめる展示だった。すっごく混んでたけど。



さて来月はお待ちかね、京のかたな展なんでちょっと頑張らないと。最推しの描き下ろしもあるんで嬉しさ半分、混雑の憂鬱半分。はなからまともに見られるとは思ってないけど、きついオタ話で騒がれるのは嫌だなあ…それと東山魁夷展も京都で見られそうなんでそっちも楽しみ!山種美術館の企画も楽しみにしてるし、9月は美術館たくさん行きたいなー